このページは『sins of KALEIDO 塔巡りし因果の魔女』の感想ページです。
ネタバレなしレビュー
莫大な富と名誉を持つユールウッド家の娘であるヨルカは幼い頃に両親を殺され、自身は逃げ永らえたものの、死亡したことにされてしまっていた。
いずれ故郷に戻りユールウッド家当主になることを目標としていたヨルカのもとに手紙が届く。
その手紙には自分の筆跡で、故郷にあるカレイドタワーと呼ばれる塔に向かうよう読み取れる文章が書いてあった。
故郷である国に戻ったヨルカは、異端者と呼ばれる異能使いに対処する組織であるヴィクセンと出会う。
攻略キャラは5人。
エンディングはSAD LOVE ENDとHAPPY END。最後に攻略するキャラを最後まで進めると全てのキャラのHAPPY ENDが開放される。
『even if TEMPEST 宵闇にかく語りき魔女』(テン魔女)と世界観が共通していて、テン魔女で出てきた要素が本作で出てくることもある。
テン魔女をやっていないと理解できない部分がないとは言えないものの、やっていなくても大きな問題はない。
以下はネタバレ感想となります。クリア後の閲覧を推奨します。
カノア
ぅぐ……ッ……く……くやしい……
す…… すき……っ……
油断した……見かけで油断した……!!
初見のときからかすかに違和感というか意外に感じたのが、こういうタイプにしてはあまり動揺とか感情に振り回されてる様子が少ないなとはうっすら感じてたんですよ。典型的ツンデレみたいな動揺はちゃんとするんですけど それでもなんか落ち着いて見えるというか。
いい感じになってきてからの彼氏面が背伸びしてる感がなく様になってる感じ……。
なるほどなぁ……。
「もう付き合っちゃえよ……」を通り越して「逆になんで付き合ってない……?」て5分おきくらいに思うくらい出会ってすぐの頃からいい感じになるんですけど
ヨルカちゃんとカノアって背負った運命も、何度も傷ついては自分の足で立ち上がってここまで生きてきたことも、そういう強さがありながらも愛を求めてはいるところも、すごく似ているからなんだろうなぁ。
なんていうか、カノアくんの事情何も知らない最初のほうはカノアくんの軽口聞いても特に何も思わないんですけど
事情知ってからのほうがなんかティルとかヨルカちゃんに対して同じ土俵で喧嘩してるのかわいい……てなります。
「はっ!しゃらくせぇ!ンなとこ出なくたってお前なんか今すぐ転がしてやる!」とかすぐオラついて見せてくれるとこ好き。沸点が低いというのともちょっと違うと思うんですけど……ある意味ノリがいいというか……打てば響くというか……。返答の瞬発力高いですよね。
のわりに今思えばヨルカちゃんと出会った当初は人見知りしてたし……かわいいなぁもう。
EXTRAのダイアリーでプロフィールが見られるんですが
特技が体術および多様な武器による戦闘ってあるので どうもギフトの能力を差し引いても戦闘能力が高いらしい。メロい。
ティルケット
いやー岡本さんほんとうにいつもお世話になっておりますー。
発売前にビーズログのQ&Aコーナーでティルが回答してる回がありまして、そのときの印象として結構積極的に感じてたんですけど。
それに加えて公開されてたシーンが「お嬢さんがそういう態度なら許可制にしちゃおっか?」的な圧が強めなシーンだったのもあって。
でも実際は複雑な事情により恋愛以前に不安定という感じでした。
ヨルカちゃんへの好意をあけすけにすることに積極的と言えば積極的ではあるんですけど
あくまで推しへの信仰心だから出していいみたいな 大義名分のようにしてるとこありますよね。
というか呪縛がある限りは呪縛の管理下に置かれてしまってるだろうから、
「好きだけど俺には優先してやることがあるから……推すだけなら問題ないしそれなら優先事項にも支障はない」的な感じになるように やんわりと矯正をかけられてた結果の思考なんだろうなと。
ヨルカちゃんの愛を得ても、自分の思考が矯正されてるとわかってても、それだけではこの呪縛に打ち勝てなかったことを考えると、改竄された本当の絆を取り戻さないと 根本的解決に至れないような感じがしますね。
カノアくんとかはギフトが消失することで彼自身の問題は一気に解決するけど ティルの場合は改竄された記憶は完全に元には戻らないという問題がまだ少し残ってる感じですね。
ぜひファンディスクを出していただいて失われた絆も取り戻しつつあるティルがもっと見たいですね。
(なにこの解説の人みたいな感想……?)
ヒース
ヒースが立て板に水のようにすらすらと好意を示したりキスしたりするのでヨルカちゃんが「あ、ああぅ……」ってなってるのかわいい。
令和の世に乙女ゲーで緑川さんのキャラを攻略してる……ていう感慨がずっとありました。
私、ときメモは通ってきてないのでもしかしたら乙女ゲーで緑川さんのキャラ初めてかもしれない……。ギャルゲーならあるのに……。(※リトルバスターズ)
ヒースのMBTI(性格タイプ)がINTJで、私同じなのでプレイ前ちょっと親近感もってたんですけど
プレイしてみたらヒースがめちゃくちゃ頭固いし頭ごなしなので
私ここまでじゃないよ!INTJへの風評被害だよ!て思ってました。
ティルの感想書いてて思ったんですけど、ギフトが消えても既に起こった現象までは取り消されないということならヒースにも影響なかったはずでは……?とちょっと思いました。現にカノアはあのままだったし。うーん……とすると、ヒースの状態は、過去のあの時点で「完了している」のではなくギフトによって「常に継続的に維持されている」状態ということか。それならギフトが消えれば維持できなくなる。なんかハンターハンターの念能力について考えてるみたい。
よく考えたらギフト存在時のヒースって普通の人間の肉体ではないんですもんね。ギフトなしでもいられるようになったヒースは普通の肉体と同じになったってことだといいなぁ。
ヒースの素性についてはわりと早い段階で察せてしまったので もうちょっと引っ張ってくれてもよかったのよ、という気がしました。
ヨルカ幼少期のあのイラストが出された時点でもう一瞬で察してしまうよ。いや、イラストがなくても『アンファンテリアの騎士』がどういう美術品がわかった時点でもう「あっ」てなる。このどちらかが出る時点がネタばらしの時点になる。
彼と相思相愛になりました幸せになろうね!っていうくらいのところで突き落としてくれないと。一番ダメージ大きいとこ狙わないと!心を折るつもりで来てくれないとね!
ユージーン
それではお聴きください。Kalafinaの『満天』。
“私を弔うための花束はいらない 心が潰えぬうちに願いを叶えて”
たしかに心を折るつもりで来てくれないととは言った……言ったが
ほんとうに心を折りに来るやつがあるか。
よくも……よくもこんな尊いカップルのむごたらしく悲惨な最期を私に見せてくれたな?
後でハッピーエンドはちゃんとあるってわかってるのに沈痛な思いをしたわ。
ユージーンさんて他ルート見ててもわりといい人なので普通にメロつけるわと思ってたら、動機のわからない暴挙を働かれるので、あの……遊園地にバイキングっていう船の形のアトラクションあるじゃないですか。あれに乗ってる気分でした。
「メロいかも?」と「何を言うてはりますの?」の間をあのアトラクションで往復させられる感じ。
なんていうか……ホワイダニットがわからなかったんですよ。
しようとしてること、やりたいことがある、ってのはわかるんですけど「なぜ?」っていう動機がなかなか推察できない。
ユージーンさんがどういうメリットを得ようとしてるのかよくわからなかったんですよ。
ユージーンさんの動機って、利他的なように見えてその実しっかり自己中心的だからわかりにくいんだよなぁ……。
精神鑑賞でユージーンさんのギフトを消せたらそれで解決にならないの?と思ったけど、教団行くだけで吐きそうになってるユージーンさんに、過去の絶望をもう一度全部味わって飲み下せなんて、ちょっとばかし拷問に耐え抜けと言うようなもんですよね……。
でもそういう解決じゃなくて、ヨルカちゃんを好きになって好きになってもらえた自分はあの頃とは違う、きっとまた人を想えるようになるという自信を持てた、っていう変化でユージーンさんが前を向けたってのはいい解決だなぁと思いました。
雨の背景と、傘を開く音と傘を水滴が打つ音だけで「ヨルカちゃんが傘をさして外に出たんだな」ってことがわかるように文章無しで表現してる演出すごく好き。傘のSEなんてこのワンシーンだけでしか使われてないと思う。
あとあのマスクは彼のギフトか呪蝕に関係があるんだろうと思ってたらそういう異能的なものとは全然関係ない理由で意外でした。
ハッピーエンド後はカノアくんとヒースを民間警備、オルセムさんを顧問弁護士として雇ってみんなで楽しく暮らして欲しい。
オルセム
それではお聴きください。Kalafinaの『to the beginning』。
“閉ざされてく瞳でまだ遠くへ手を伸ばす 君の嘆きを信じて”
ティルとカノアくんと、あと1人攻略した時点でオルセムさんもカード選択画面に出るんですけど
私オルセムさんは真相担当ぽい気がしたので最後にしようと思って選んでなかったんですよ。
感想書くため周回中にオルセムさんのカードがある選択画面もう一度見れたのでどうなるのか選んでみたんですけど 3回選ぶと死ぬほどブチギレされますね。やだぁ。
死に戻りしてるのが誰かを悟られないために未来予知のギフトだと偽装してるっていうのがゲーム内でも意味があって効いてるしプレイヤーに対してもミスリードになってるのがあざやか。
6つ世界線があるって話が急に出てきて「えっ!?テン魔女でそんな話してたっけ!?」て動揺してました。え?私が全く憶えてないだけ?なんか壮大な話だった印象だけはある。正直、裁判が面倒なので周回してないから初見の1回しか読んでないのであの膨大な設定事細かに記憶できてないんだよなぁ。パルスのファルシのルシがパージでコクーンみたいな設定をドワーッて流されても全然頭に入ってこないんですよね。
6つの世界線
(1)…孤独なヨルカが死に際にオルセムに能力と世界を救うことを託した。
(2)(3)…ティルケット/カノアのルート。
(4)(5)…ヒース/ユージーンのルート。
(6)…オルセムルート。
で、元々オルセムさんは(1)にいたけどそこから別の世界線に渡り、(2)~(5)まであらゆる道筋を試行錯誤した後にその中で得た情報も保持して(6)まで来たと。
私ずっと【9月29日 カレイドタワーへ】が気になってたんですけど、この日にカレイドタワーに行くことはできないんですよね。ヨルカが目覚めたときには日付を過ぎてて、その場にいるオルセムさんは手帳を見てる……。察するに、オルセムさんからすると【9月29日 カレイドタワーへ】を回避することが重要な勝利条件のひとつなんだろうなぁと。
9月29日にカレイドタワーへ行ったヨルカは1人で塔を攻略しあらゆる力を持つ美術品を入手できて、当主になるもどんな野望も思うがままになるのかもしれない。でもそうなってしまったヨルカは愛も幸せも得られないし破滅や死から逃れられないって感じなのかなぁ……とか想像。
あとこの切り抜きをヨルカに届けたのは誰なのかってことも気になってて……オルセムさんはこの切り抜きが邪魔となるなら事前回避できるはず?なので、回避してないということはむしろオルセムさんがヨルカを誘導するために届けた可能性もあるなぁとか……。この日辺りにヨルカを呼び寄せて眠らせて29日を阻止し、話せないヨルカが説明のため切り抜きを使えるように。
あと私がすっごい気になってるのは……オルセムさんて「いつ」からヨルカちゃんのこと愛してたの?ということ。
オルセムさんは求める結果のため合理的かつやれると判断したことなら何でもやると思うので
(6)以外の世界線でも自分が傍に寄り添うことでヨルカちゃんを幸せにしようと試みたこともあったと思うんですよ。でもヨルカちゃんは(2)~(5)の世界線ではティルケット/カノア/ヒース/ユージーンとしか恋に落ちない。
私は(2)~(5)を攻略してた頃からもう愛してたんじゃないかと見てるんですけど……。(あらゆる方法で息の根止めるくらいには憎らしいときもあっただろうけど)
ねぇまさかオルセムさんの言葉遣いって ヨルカちゃんがたまに自分の好みとして挙げる「紳士」っぽく振舞ってるからだったりしない……?さすがに考えすぎ?
ヨルカちゃんが「私は誠実な紳士にしか恋しません」みたいな発言したときに無言で蔑んだ目で見てくるの、単に「全然そうでもないくせに」って意味じゃなくて「僕のほうが君好みのはずなのに落ちないだろうが」とか「僕がどれだけ心を捧げて君好みの振る舞いをしても他の男に落ちるだろうが」みたいなことだったりしない?
SADEND4なんですけど、それだけ見ると意味がわかりづらいんですけど
チャートからSADEND3を見ると自動的に続いて4まで再生されるので3と4はセットなんですよ。
つまり……カノアと結ばれた世界線に移動するときにオルセムさんの指示に背いて背中から出てしまうと、オルセムさんは死に戻った後にヨルカちゃんを騙すか脅すかして(2)or(3)のティルヨル世界線に統合させたうえで……一瞬画面が不穏に血の色になることを思うと、そこで最後の死を選ぶとかになってしまうんじゃ……。オルセムさん的には元々そのつもりだったとはいえつらぁ……つらすぎ。
他ルートでもわりと好きなシーンあります。
明らか不機嫌そうに冷蔵庫から缶ビール何本か出して無言で行ったとこなんかかわいくて好き。「君は自分の信じた道を行けばいい。道すがらの砂埃は、こちらで払っておきます」って言ってたとこかっこいい。
オルセムさんが煙草吸うときのライターのSE好き。ASMR。
管理者が「5つの世界線を見守って行こう」って言ってたけど1つ減ったのは……?
あれかな…(1)が(6)に統合されたのかな?孤独だった(1)のヨルカちゃんも(6)のヨルカちゃんに収束されたから救われたよっていう……?
オルセムさんは(1)のヨルカについて良い印象はほぼ言ってなかったので、世界を救うことを引き受けたのは最初こそヨルカのためではなかったんだろうと思うけど、オルセムさんの尽力があって(2)~(6)のヨルカちゃんはみんな幸せになれたので本当にオルセムさんはもっとねぎらわれてほしい。
その過程で多くの命を使い捨てにした罪があるとは言うけど、だからって何もしなかったら世界が座して死を待つだけだったし……。
オルセムさん、ハッピーエンド後もたまにヨルカちゃんを手にかける悪夢を見て夜中に目が覚めることがあったりして、そのときにたまたまヨルカちゃんが水飲みに行ってて隣に寝てなくて、今自分がどの世界線にいるか混乱してものすごい不安になったりしてそう。
なので不安が消えるまではずっと手帳に事細かにヨルカちゃんとの恋仲記録をつけてそう。
もうさ、はよ結婚して結婚式の写真でもめっちゃ目につくとこに飾ったらええねん……オルセムさんめっちゃ幸せになってくれよ……。
あっすげえ、オルセムさん、タロットが死神なうえに太陽星座も蠍座だ。(タロットの死神に対応する星座が蠍座とされてる)
うわあ蠍座の男だぁ……愛が深海ぐらい深いぞ……
雑感
ちなみにヨルカちゃんにぴったりと思うイメソンもあります……
それではお聞きください。Kalafinaの『Magia』。
“囚われた太陽の輝く 不思議の国の本が好きだった頃 願いはきっと叶うと教えるお伽噺を信じた”
え~~~~~難しい~~~~~
個人的総合順位が難しい~~~~~これは難しいぞ~~~~~
単体で一番メロいと感じてるのはカノアくんなんだけど~~~~~
カップリングだとユージーンさんとオルセムさんが強い~~~~~
いや本当悩むところだけど……
ユージーン≧オルセム≧カノア>ティル>ヒース
って感じかな。
ユージーンさんってほんとどうかとは思うけどでもそういうところもかわいいからどうしようもない。
カウントダウンボイス聴くの忘れてたので聴いてきたんですけど「やっぱり殺すしかないよ!君ならできる!」じゃねえのよ。カノアくーんこの人逆さ吊りにしてー!
あとキャスティングほんとうにありがとうございました。
公式サイトでカウントダウンボイスと期間限定ボイスドラマが公開中なのでお忘れなく。
私、甲斐田さんの声がすごく好きなのでシャノン先生に軽率にメロついてました。好き。
(ガンダムUCのマリーダさん、バイオのクレアが特に好き)
あとリアムについてはあの~~~……いくら声が良いとはいえ 嫌いじゃないという言葉もちょっとはばかられるので、まぁ来世かいつか、レッサーパンダとかのなんか生きてるだけで愛される生物に生まれたらいいね、しらんけど ぐらいに言及しときます。
アンブローズの声、ルーンと似てるよな……?と思ってたら本人だった。
え?人間に転生?あかん、テン魔女でそんな話してたかどうか全然記憶にない。
シリーズだし出てくる可能普通にあるとは思ってたけど実際イシュの声聴いた瞬間「はあああああ……!」てなってました。
あとヨルカちゃんが自分の容姿を褒められると「遺伝です」ってよく言うんですけど
そういう切り返しあんまり見たことなかったので新鮮でした。
自分の容姿を「親からの形見」って言うの、あまりしたことなかった見方で興味深い。
各世界線のオルセムさんはどうなってんの?という疑問にもちゃんとわかるようになってて納得できました。
カレイドタワーから各世界線に行くとき、正面から身体を出せば各世界線の自分と今行動してる自分が並立する状態になり、背中から身体を出せば各世界線の自分に今行動してる自分が成り代わった状態になるっていう仕組みわかりやすいしおもしろいなと思いました。
書き忘れてなければとりあえず今のところこれくらいかな?
なんとか次のゲームに間に合わせられるようクリアできた……
DLCでもいいしファンディスクも欲しいですー


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