DAIROKU:AYAKASHIMORI ネタバレプレイ感想【スイッチ乙女ゲーム】

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以下、攻略順です。

比良

最初に攻略するべきではなかった……。良い意味で

しかも本作の中で(独断と偏見において)完成度の高さで1、2を争う比良悲恋ルートを最初に味わってしまったという……。もっと後に回しておけばよかった……

しのが罪を犯すこと覚悟で自分を逃がしたと比良が知った後のやりとりの台詞ひとつひとつが良いし、CGのしのと比良の表情も良い……。

比良はしのが救われるなら自分がどうなろうと構わない、むしろ長い時を生きることに疲れ切っていてそれが終わることを望んですらいたのに、しのは罰を受けることを覚悟で比良を逃がそうとする。

「こんな……私を侮辱した話があるか」「お前は私を踏みにじりたいのか」とやり切れない感情をあらわにする比良に、しのが「私には、比良が一番大事なんだと、わかって欲しくて……証明したくて……」って涙を浮かべながらも覚悟を決めた表情で言う一連のシーンがすごく好きです……

事件がちゃんと片付いて平和に恋仲になれた恋愛ルートの比良も好き。あんなに何をするのも面倒とゴロ寝してるばかりだった頃からは考えられないほどしゃべるし愛情表現も自分の希望主張もする……

恋愛EDの比良がしのにマニキュア塗ってあげてるシーン、CGは全CGの中でもトップに入るくらいには好きだしシーン自体も恋愛EDの中で最強に好きかもしれない…比良しの良いです。

攻略キャラ5人中4人が妖なわけですが、人間と人外の恋につきまとう寿命が違うだとかの壁について一番オーソドックスに悩んでたのが比良ルートでしたね。

比良が何もかも面倒となげやりになったのは、人に愛着を持っても置いて逝かれ人の真似事をしても人にはなれずそんなことの繰り返しに疲れ果てたのだと比良の口から断片的に語られますがそこもうちょっと丁寧に掘り下げられてたらもっと良かったなぁ。

あと比良の一人称が「私」なの地味に好き……。

白月

まさかのファッションジジイ言葉(内心では一人称俺で普通口調)……。

振る舞いから想像するほどにはポジティブな性格ではなく、口調ほどには精神年齢が高いわけでも老成しているわけでもなく、九尾の狐という強力なイメージの妖怪を看板にしているわりにはメンタルはさほど強靭なわけでもないという

操縦がものすご難しい上に使いどころも限られるのに紙装甲のガンダムのようなキャラ。乗りこなせる(萌えられる)人をかなり選びそうである……。私では操縦方法がわからなかった……。ただ、櫻井さんのCVは良い。

「式神になってもいいぞ」と新人妖守を必ず試しては、欲望をあらわにするような妖守の前には二度と現れもしないという徹底ぶり。

その理由について、白月本人が過去にあったことをドドドッと一気に話して明らかにしてくれるんですが、なんというか……。もうちょっと小出しに、パズルのピースをひとつずつ埋めていくように丁寧にその辺シナリオ展開したら良かったのになぁと感じました。

白月がしのを好きになるのは、しのがそういう強い妖を従えることにこだわるような人間ではなかったからとかで説明つけられるんですけどしのが白月のどのあたりでときめいたのかよく伝わってこず……。恋愛ルートの正式な契約式でしのがチューされて普通に受け入れてたのも軽く困惑しました。

あと悲恋ルートね……。比良悲恋ルートみたいに、お互い想い合っているのに傍にいられないっていうならむしろ美味しい場合もあるんですよ。でも白月悲恋はもう白月がしのへの想いを切ってしまってる。恋愛ルートでも、しのが契約解除方法について調べるしそれを白月が目撃してしまうところまでは同じ。だから、しのが解除方法について調べていたのが悪かったわけじゃない。悲恋ルートの白月だって、常磐室長の言う通りしのは契約解除をしたがってたわけじゃないとわかってはいるのに。「自分がもうこれ以上傷つきたくない」という理由でしのを切って捨てたんですよね…。

でも一番悪質なのはあの子狐だわな……。白月の心が折れたのは、「しのはあの手紙を読んでそれでも自分を信じてくれなかった」と思ってるからだろうし。しのは手紙を読む前に子狐に盗まれていたのに……。しのは大事な手紙をなくして読めてないとは言いにくいだろうし本当に悪質。しのに解除を要求してきた妖守だって、あの子狐に騙されてただけの善良な妖守だったし……。

比良ルートのバカ息子みたいに成敗されるならまだいいんだけどこの子狐はよかれと思ってやってただけとして恋愛ルートだと誤解が解けてヨカッタネ~で済まされるのが微妙な気分……。この子狐のせいで場合によっては白月としのはズタズタに傷ついて苦しんで取り返しがつかないっていうのに……。

とにかく私を痛めつけたいのなら効果抜群のEDではありました……。

白月は、ジジイ言葉忘れて狐々に「シロ、ただのイケメンになっちゃってるよ」て言われてたり 他ルートのイベントで優勝して「やったのじゃあー!皆、わしの雄姿を目に焼き付けよ!」とかってはしゃいでるときのほうが好きです。

でもそれを見ても、表面的なものなんだよなぁと思ってしまう……。いやほんと長寿人外にしては豆腐メンタルにも程があると思うのですが?あんなに優しい狐々と、ちょっぴり口論になった(しかも白月が言い過ぎてしまっただけで狐々は元から怒ってなかった)だけで「狐々と顔を合わせにくい……」って手紙書くんですよ!?何歳やねん??そりゃあ好きになった子と一度ちょっぴり行き違いがあっただけで再起不能のダメージを受けるはずだわな……。

照れ顔のバリエーションが多い。

しのを利用して良からぬことを企ててそうなのはわかったが彼自身はそこまで悪い人でもなさそう、とすると復讐目的とかか、それプラス大蛇にいいように利用されてるとかかな?と思ってたら

  • カッコイイから
  • 神様に言われたから自分が最強の妖

というケータイ小説レベルの理由でリアクションに困る私――。

しかも大蛇の目的はただ湫の無邪気な希望をそのまま叶えようとしていただけで、湫が計画をやめると決めたらあっさり従う。湫が悪者にならないために大蛇を暗躍させ、大蛇が成敗されて後味悪い終わりにならないために湫に庇わせるというような、シナリオの穴をお互いが補修し合っているような印象を受けました……。

意味ありげに暗躍していた理由が↑で、人騒がせなことをしておいて「申し訳なかったもうしない」「湫がやめるならやめます」で終わりっていうのがなぁ……。それだったらもう、いっそサクラタニ崩壊寸前まで事が大きくなってしまってから、八岐大蛇パワーを湫と大蛇で出し合って崩壊を食い止め、二人のおかげで崩壊止められたワケだしプラマイゼロってことでみたいな感じならまだよかったかな。

恋愛ルート蛍の庭での告白シーンで告白終わった後、最初から偶然居合わせて隠れてた白月と悪虂がええもん見せてもろたわー的にニヤニヤしながら出てきたの笑いました。

あと湫がプライベートファイルの悪虂に対するコメントで「あいつの顔は怖い。怒らせちゃダメな奴だと顔が言ってる。それ以外は知らない」て言ってるの笑う。

悪虂王

めっ………………………………………ちゃくちゃすきです………………………………………。

こんな攻撃的な外見で「いい加減やめなさい。秋津さんの前でみっともない」とかお母さんのように部下を叱ったり「またいらしてくださいね」って柔らかに話すんですよぉおおおおおおお……!そのわりに胸元はあんなガバァって開いてたり銀髪ゆるふわ三つ編みロング最高むりすき……悪虂さんが「秋津さん」っていつも柔らかくしのの名前呼ぶの好き……

しのって個別ルートに入っても相手をはっきりと意識するまで時間がかかる場合が多いんですけど共通ルートの段階で明確にドキッとしてるのおそらく悪虂さん相手にだけ。それも何度も。塗装工事してた所にしのがうっかり踏み入れちゃって、悪虂さんがひょいと片腕で抱き上げて運ぼうとしたらぐらついたしのが悪虂さんの首に抱き着いちゃって慌てる共通ルートのシーン好き。

悲恋ルートでは悪虂さん封印されちゃうけどすっごい穏やかな表情で眠ってるし、しのが結晶に閉ざされた悪虂さんに唇を寄せて帰って行った後、パキンって割れるような音がしたのは救いがわりと早く訪れそうな悲恋ルートと見ていい感じですかね?

恋愛ルートでは佐久間がヤケクソになって悪虂さんを封印しにかかってきたとき、常磐室長が「やらせると思うかい」って防いで守ったの格好良くてシビれました……悦也さんいつでも落ち着いててカッコいいんだけど季継より若く見られる40代ってどういうことなの……?あとまさか季継の開眼を本人ルートより先に悪虂さんルートで見ることになるとは。

恋愛ルートで事件が一件落着した後、季継・匡・常磐室長がいる前でしのに告白する悪虂さんにあきれた季継が匡に食事買いに行くぞって誘ったら、匡が「えっ……嫌です。だってこんな光景、参考になりすぎるし……」て真顔で断ったの面白かった。

季継

一番楽しみにしてたのですが、感想書くにあたって改めてシナリオを思い返してみて、割を食ってるというか…シナリオで損してしまってるキャラな気がします……。

というのも、まず他ルートだと個別に入ったらほぼルートのキャラ本人とあと一人くらいのキャラ(比良ルートだったら比良と高尾くらい)がメイン登場になるのですが 季継ルートの場合、匡と常磐室長に加えて季尭もメインで登場してくる。しかもしのは「季尭を第六に勧誘してほしい」と言われ、季継は一人で調査を続けるので、せっかく季継ルートに入っても季継よりもむしろ季尭と話すほうが多くなる。

若くして班長に抜擢されたほどの季継が、いくら一人で呪術だのの調査を熱心にしてるからといって、「サクラタニを滅ぼそうとしてる」なんて突飛な噂が流れるのもそれを真に受けるモブが多い展開も正直ちょっと「?」と違和感ありました。動機は…?そんなことして一体季継になんのメリットがあるというねん…

しかも、そんなしょうもない噂で窮地に立たされた季継を救うため皆を黙らせたのしのはカッコよかったけども季継の見せ場は一体どこに……。悪虂ルートの季継のほうがよほどカッコよく活躍してた。開眼もしてたし。

頼りになる上長キャラとしては常磐室長が上を行ってしまうし、ルートでの出番は弟に食われてるし、ルートではヒロインを守るというより守られる側だし、優れた能力を発揮して活躍する場面は本人ルートよりむしろ別ルートで見られる傾向だし キャラは良いだけに本当に惜しい……。

玉藻姉さんにも「あやつにそんな度胸があるかの」みたいに言われてしのを任せられる男としては高得点はもらえてなさそうだし……そういえば玉藻姉さんがしののことについてほのめかした時、あそこまで意味深に言ったのに季継がしのの素性について察してなさそうだったのも「えぇ!?」ってなりました。

十二神将使って無双するシーンを3回くらい入れとけば体裁保てたんじゃ……いやそんな簡単な話でもないかぁ……割食ってるの季継に限った話でもなくて白月と湫もそうだと思うしなぁ……白月みたいにガンダム的に言うなら季継はハイスペックであると散々言われまくってたのにほぼ出撃することなく母艦の中で最終回を迎えた機体という感じでした。

大団円ルート

さんざんほのめかされる、サクラタニ崩壊危機の根本的解決ができるのは初代の血を引く者だけ!という伏線回収のためのルート。

……正直、金太郎飴展開でもいいからこれを個別ルートの最後あたりにくっつけてくれたら、山場不足感はだいぶマシになったと思う。というか季継ルートに欲しかった……高坂から守ってくれる季継は面目躍如という感じで格好良かったし……

あとまさか比良(と白月)の覚醒をここで見られるとは……これも個別ルートで欲しかったやつぅ……

雑感

この作品は伝奇モノというより、非日常な世界の日常モノというほうが正しいと思います。が、見た目からどうしても伝奇っぽさを想定してしまうため、山場の小ささに肩透かしをくらってしまう感があります。起承転結で言うと承と転の部分が物足りなく感じます。多分、学園ものならそこまで気にならないと思いますが、なまじ伝奇っぽい世界観なので、起こる事件の顛末が小さく思えてしまう。

あと、妖を悪者として描かないように徹底されすぎている気がしたというか……人間にも良い悪いはあって、実際に人間側では佐久間とか高坂という敵キャラが設定されていたわけだから、敵キャラとしての妖がいてもよかった気がします。大蛇がそうなのかと思ったら、結局は大蛇もシナリオに守られてましたし。たとえば敵キャラが封印になったとしても、禁固刑みたいなもんで妖は死ぬわけじゃなし、そんな後味悪くなりすぎるわけではないと思うのですが。あー、むしろ敵キャラに恋しちゃって泣く泣く封印して悪虂ルートみたいに封印された敵キャラのとこに通うしのとか見たかったかも……

しの について。あともう少しで紙一重でかわいくなくなってしまうくらい真面目でかわいいです。季継恋愛ルートの最後、「今夜は、俺の部屋な」て誘われて「まだ付き合い始めたばかりですし」ってあの流れで断ったのは若干季継がかわいそうになるくらいでしたが、そういうとこいいよいいよ!

ちなみにサブキャラで好きなのは茨木です。クール無邪気で酒呑よりは常識人ポジだけどおまぬけ要員なの好き。匡もさすがに全ルートでかなり出てくるので愛着わきますね。金華ちゃんかわいい。玉藻姉さんは声が豪華で驚いた……園崎さん好き。悦也さんは落ち着いててかっこいいんだけど40代なのと玉藻姉さんと恋仲だったというのを聞くと攻略はできなさそうだ……って感じ。大蛇は顔と声は好みです。

それと政府直轄特殊庁第一特別対策室のスピンオフやりたい。SPECみたいな感じってことよね。刑事物も好きです。伝奇刑事物おいしそう…… 実は妖なんだけど人間として刑事やってるキャラとかいて欲しい。なんかこう…幽白の蔵馬みたいに、人間として生まれてきてるから人間としての肉体も戸籍もあるけど妖としての自覚もあるみたいな。そんな人間に交じって生活し放題の妖見たら比良は内心うらやましがりそう……



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