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京都迎賓館ガイドツアー 見学感想・体験レポート

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このページでは京都迎賓館ガイドツアーの見学感想について記載しています。

京都迎賓館とは

京都御所のある京都御苑の敷地内に、海外の賓客と交流する目的で建設され2005年に開館した施設です。
2016年から一般公開されています。

ガイドツアーの流れ

清和院休憩所内のスタッフさんに予約した名前を伝えると、機械でチケットの購入を案内されます。
現金のほかにクレジットカード決済も可能でした。

チケットを購入すると次に大きな荷物をコインロッカー(100円玉必要。返却されます。)を預けるように案内されます。
施設保全のため、液体など持ち込み禁止のものがあります。
三脚などの撮影機材は持ち込みできません。
スマートフォンは持ち込みできますがフラッシュ機能使用は禁止です。

ガイドさんの案内音声を聞くためのイヤホンが貸与されます。
休憩所を出て迎賓館に入る前に手荷物検査場へ。空港で飛行機に乗る前のような結構ちゃんとした検査です。
その後、迎賓館の外のロッカーに靴を預けていよいよ中へ。

通路や部屋には柵のように竹が置かれているところがあります。
そこから先へは進まないことはもちろん、竹で区切られた境目を越えて身体を乗り出したり手だけでも境目を越えるようなことも禁止されています。
床が絨毯になっている部屋では膝をつくことも禁止です。障子に傷をつけないことはもちろん、柱に手を触れるなどもしないように注意しましょう。

休憩所に戻ってイヤホンを返却したらあとは解散です。
休憩所売店でここにしか売っていない迎賓館グッズが購入できます。(スペースがかなり狭いです)

聚楽の間

右下にある竹が先述した進入禁止の印です。見学客は基本的にどこも触ってはいけませんので注意。

この椅子の対面側に絵を飾るスペースがあるのですが、賓客をもてなす際は季節などに応じた絵画を美術館から借りて飾るのだそうです。

庭園

屋内の窓からも、移動中の橋の上からも庭園の景色が楽しめます。
色鮮やかな鯉がたくさん泳いでいる広い池は、賓客が来た際は舟に乗って鑑賞できるようにもなっているようです。

桐の間

料理や演奏でおもてなしをする部屋です。
座椅子に施されたワンポイントの桐柄の蒔絵はひとつずつ配色が微妙に違っているそうです。
雛祭りの時期には雛人形が飾られたこともあるそう。

畳の真ん中に線が見えるのは、いぐさの良い部分だけを使っている製法によるもの。
廊下からこの畳の部屋に入るところに障子があるのですが、高さが一般的な和風建築よりも高くしてあるようです。身長が高い外国の方をお迎えしてもかがまなくていいようにですね。

夕映の間

遠くから見ると普通の絵にしか見えなかったのですが織物でできた絵です。
絵はどちらも壁ごとスライド移動できるようになっていて(吊り下げられている感じ)、部屋を区切ることで控室スペースをつくることができるようになっているそう。

藤の間

まるで結婚式場のような大広間。
天井の照明は笠が3段重なったようになっていて、それぞれを何段階の高さにするかで模様を浮かび上がらせることができるそう。

『麗花』というタペストリーに織り込まれた草花の種類は39。
(1)桜 (2)ススキ (3)梅 (4)葛 (5)椿 (6)藤 (7)水仙 (8)ヨメナ (9)木蓮 (10)桐
(11)スミレ (12)待宵草 (13)芍薬 (14)紫雲英ゲンゲに蓮華 (15)ケマンソウ (16)山吹 (17)一輪草 (18)百日草 (19)紫陽花 (20)シャガ
(21)黄菖蒲 (22)昼顔 (23)牡丹 (24)花菖蒲 (25)小菊 (26)石楠花シャクナゲ (27)百合 (28)トロロアオイ (29)立葵 (30)萩
(31)アザミ (32)芙蓉フヨウ (33)桔梗 (34)ケイトウ (35)竜胆 (36)テッセン (37)朝顔 (38)ウメモドキ (39)菊

その他

中に入ってすぐのところに置かれていた屏風。モダンな感じでおしゃれ。

お雛様が手に持ってる扇子のよう。

一瞬着物かと思ってしまいましたが、几帳(衝立みたいなもの)です。
平安時代以降に公家の邸宅で使われた間仕切り。
模様も色合いも品があってそれでいてかわいい。

この廊下の天井は外に向かって斜めに傾斜がついています。庭園に自然に目がいくようにとのこと。
ところどころに、折り紙をイメージしたという照明が置かれています。

以上が、通常のガイドツアーで見学することができた場所でした。
ちなみに、このページの写真は人が映り込まないように撮影しましたがガイドツアーは20人ほどでまとまって見学します。次の部屋に移動するために皆が先に行った後に手短に撮ると人の映り込みを避けられます。

プレミアムガイドツアーや夜間貸切ガイドツアーでは通常公開されていない場所も見学できるようです。賓客体験ガイドツアーでは正門から入ったり季節によって鯉の餌やりもできるらしい。

豪華なのですが派手ではなく気品や趣を感じられる装飾や空間に包まれることができました。美術品や伝統工芸品などが好きな方におすすめ。
色んな工夫がされているので、建築が好きな方も観ると面白いのではと思います。
京都御苑に立ち寄る機会があればぜひ一度見学をおすすめします。

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